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これってどんな反物よ? 黄色の紬(3)
前回に引き続き黄色の紬反物をどう見るかの話です。

たこQ氏「でもね、これはそれほど手の込んだ織り方ってわけじゃないのよ。それが判断できるのはね……この絣模様の出方をよく見ると……」
20070622234045.jpg

↑ということで、絣柄のアップです。写真をクリックして大きくして見てください。

たこQ氏「これは部分的に染めた糸を織ることで模様を出しているんだけど、よく見るとわかるように、横糸だけで模様を作り出しているのよ。」
私「確かに、緑の色が入っているのは横糸だけで、縦糸は黄色一色だけみたいですね。」

たこQ氏「つまり、縦糸と横糸の組み合わせで模様を出しているものに比べて、手間がかかっていないの。」
なるほど、私が「柄の出し方が大雑把に思える」と感じたのは、そういうところに理由があったのでしょう。

たこQ氏「それから糸の質についても、織りからだいたい推しはかれる。ふつう人情として、手の込んだ織り方をするなら糸もできるだけいいものをつかうし、簡単な織り方のときはそこまではしない。この反物の場合、「(特にすごくいいというわけではない)ふつうのもの」だと思うの。」
なるほど、大衆食堂で超高級食材が使われているはずがないという理屈ですね。

しかし、いろいろ話を聞いてみると、本当に反物のはじを見るだけでいろいろなことがわかってびっくり。私って、本当に今まで色と模様しか見てこなかったんだなあと反省しました。

さて「黄色の紬」についてはこれぐらいにして、次回は「染め」の反物を見てもらおうと思っています。
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これってどんな反物よ? 黄色の紬(2)
前回に引き続き反物の見方の話、私の持っている黄色の紬の反物をどう見るか?

私「機械じゃなくて手織りってのは、どこを見ればわかるんですか?」
たこQ氏「ポイントはいくつかあるんだけどね、この織り出しのところがふさふさになっている……手織りのものっていうのは、こういう状態になっていることが多い。」
おお、そうなのか?
たこQ氏「これをよく見ると、横糸は真綿をほぐした紬糸で、縦糸はふつうの生糸ってことがわかるよね。」
確かに、
ヨコ糸→ふさふさとした紬糸、何本か集合になって、真綿だったころの様子が伺える。織り始めにハタの調子を安定させるために、太い糸で織った後なのだと考えられる。

タテ糸→こっちはふつうの絹糸。つやつやしてきれいな縦糸。機械織りのものは、これがぷっつり裁断されたようになっていることが多いらしい。


20070618232259.jpg
たこQ氏「それから反物の耳を見ると、耳に赤い色が入っているの。(→)これは絣のシルシ。」
20070619222436.jpg

ほう、この「赤い耳」って、昔から不思議だったのですよ。確か幸田文の小説でも、主人公が反物の「赤い耳」を不思議に思うくだりがあったと思います。友人たこQ氏にによると、この赤い耳は織るときの目印になるものだとか。(糸を染めるときにつける印なのか、それとも織る時につける印なのかはちょっとわからないそうです。ご存知の方がいらしたら教えてください。)
「へえ~、反物のはじを見るだけでいろんなことがわかるもんですねえ」
と感心する私に、たこQ氏がこう言いました。
「でもね、これはそれほど手の込んだ織り方ってわけじゃないのよ。それが判断できるのはね……」

……というわけで、「反物の見方」次回に続く 。

(6月21日 たこQ氏の訂正を受けて、数カ所訂正いたしました。この記事はは友人の談話に基づいていますが、私の理解のうえまとめていますので、文責はきーろんです。読者の方で、誤りなどに気づいた方はコメントでご指摘いただければ幸いです」。確認のうえ訂正いたします。



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これってどんな反物よ? 黄色の紬(1)
和裁友達のたこQ氏(相当な着物オタク)に「反物の見分け方」を聞いてみたら、ものすごい勢いで語り始めました。私も一生懸命聞いてはいたものの、やはり現物を見ながらでないとわかりにくい……ということで、うちにある反物を見てもらって、どこを見ればどんなことがわかるのかを教えてもらいました。

●ケース1 黄色の紬反物
tannmono.jpg

●和裁の教材用にと知人にいただいたもの。黄色地に緑の線で麻の葉っぽい模様(破れ麻の葉?)が織ってある。生地は厚みがあって素朴な感じ。色柄の雰囲気はかわいくて気にいっているが、正直なところ安物ではないかと思っている。というのは、模様の織り方が大雑把でいい加減に思えるから。証紙はついていないが織りはじめのところに「山家紬」という文字が織り出してあるのがわかる。

私「これなんですけど、どうなんでしょう? 私には模様の出し方が雑なように思えるんですが……」
たこQ氏「う~ん、でも、これは機械じゃなくて手織りだし、あくまでも普段着としてだけど、そう悪くない反物だと思うわよ。」
私「機械じゃなくて手織りってのは、どこを見ればわかるんですか?」
たこQ氏「ポイントはいくつかあるんだけどね、まずこの織り出しのところを見ると……」

おおお、なるほど……こういうところで見るのか! ということで目からウロコの反物解説、次回に続きます。
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はじめに
着物の世界はほんとに奥が深くて、何年も着物を着ていても知らないことがいっぱいです。
それでも周りに詳しい人が何人がいるので、こんな私でも少しずつ新しい知識を仕入れています。せっかく聞いたことを忘れてはいけないので、記録用に本ブログを開設してみました。
自分にとってはメモとして、そして読んでくれた人にも何かの形で役にたつといいなあ。
そんなふうに思いながら……。
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